ALOHA ケン・ノブヨシです。
今日のオーダーはこちら。
- つまみ:ダイヤモンドヘッドグリルのチャーシューポーク
- ビール:コナブリューイング「コナ・ライト」
- コラム:ふむふむぬくぬくあぷああ・・・?
- 相伴本:『Hear The Wind Sing』 /『1973 pinball』
本日もゆっくりハワイアンタイムをおすごしください。
ダイヤモンドヘッドグリルのチャーシューポーク
ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルはワイキキの中心から徒歩15分ほどにあるプレートランチのお店。
プレートランチだけでなく、店内には惣菜やスコーンなども売っているので何かと便利なお店だ。物価の高いワイキキ周辺において良心的な値段設定なのがうれしい。
特にお気に入りはチャーシューポーク、キムチバーガー、ブルーベリークリームチーズスコーン。
今回はチャーシューポークを購入した。
👇店の詳細は私のメインブログを参照していただければ幸いです👇
絶対おすすめのプレートランチ「ダイヤモンドヘッドマーケット&グリル」
ワイキキ近くのローカルからも愛される、お手頃で美味しいプレートランチのお店「ダイアモンドヘッド マーケット & グリル」…
コナブリューイング「コナ・ライト」
チャーシューポークと合わせるのは、コナブリューイングのコナ・ライト。
- スタイル:ブロンドエール
- ABV(度数):4.2%
- IBU(苦味値):18
(数値はKONA BREWING HPより)
前回に引き続きコナブリューイングカンパニーのビール。
このコナ・ライトはその名の通り、苦味・度数・カロリーを抑えたビール。一本99cal。マンゴーフレーバーが入っているらしい。
散歩がてら買ってきたチャーシューを夕方から頂こうと思ったので、軽めのビールをチョイスした。
最高のひととき
それでは食材に感謝しつつ、いただきます。
甘い中華風のチャーシューポークは、焦げ目によって香ばしさが加わりとてもウマい。
油分が少なめのアスリート系チャーシューなのでいくらでも食べられる。ビールは軽めをチョイスしたのが正解だった。箸もビールも止まらない。
コナ・ライトはマンゴーフレーバーらしいがあまり気にならなかった。確かにライトの名の通り、飲みやすい。
ここのチャーシューは最高だなと夢中で食べていたのだが。。。
しかし、実は・・・。ここでお伝えしなければならない衝撃の真実がある。
それは・・・、
このチャーシューは白米が一番合う
私はこのチャーシューを食べると、ビールより白米が止まらなくなるのだ。
「それっておつまみじゃないじゃん。おかずじゃん。」という批判は今回に限り甘んじて受けよう。
ビールから白米にチェンジしてガツガツ食べる。
今日は「俺のつまみ」の後に「俺のおかず」と2回も楽しめた。チャーシューに感謝。
【ハワイコラム】ふむふむぬくぬくぷああ・・・?
~ここからは、ハワイにまつわるコラムになります~
ふむふむぬくぬくぷああ。
ふむふむ(相槌)
(。 ・ω・)ゝフムフム
ぬくぬく(温まる)
アッタカイ( ̄- ̄/ ̄ ̄\←こたつ
これは違う。
浄瑠璃の心中天網島で「この孫右衛門をぬくぬくと騙し~」って算盤投げるシーンがあったな。
それも違うな。
「フムフムヌクヌクアプアア」はハワイ州魚のことである。日本近海にも生息するタスキモンガラというカワハギ科の魚。
フムフムヌクヌクアプアアは、ハワイ語で「豚の様に鳴く角張った魚」と言う意味。
このアプアア(Puaʻa)の部分がハワイ語で豚という意味になるのだが、ハワイ神話のトリックスター「カマプアア」からきている。
カマプアアは「豚の子ども」という意味でオアフ島の豚の神ではあるが、長身イケメンだったり、イノシシだったり、植物だったり、魚だったり様々な姿に変身する。
火の神ペレといちゃいちゃして夫婦のように暮らしたかと思えば、地面は割れ、嵐が起き、山は噴火し、大洪水が起きるなどの大喧嘩をしたりする仲でもある。喧嘩するのはいいが天変地異を伴うので、少しお控えになっていただきたいところである。
大喧嘩の最後はカマプアアが負けそうになり、「こりゃたまらん」とフムフムさんの姿になって溶岩で煮えたぎる海を泳いで逃走するという凄まじい逃走劇で幕を閉じる(その後和解する説もある)
この神話からキラウエア火山のペレを祭る儀式では豚やフムフムヌクヌクアプアアが捧げられるそうだ。
溶岩で煮えたぎる海を泳いでまで逃げたのに、またペレのもとに戻されちゃうんだね…。
でもそれだけペレがカマプアアを欲しているということだろう。決して生贄的な意味合いでないと解釈したい。
ちなみに神話学的解釈を付け加えると火山による破壊の神であるペレと、農耕と豊穣の神であるカマプアアの対決は、自然の破壊と再生を意味している。
ハワイ島の島々を舞台にした神々の愛憎あふれる物語は、後藤明先生の『南東の神話』、『ハワイ・南太平洋の神話』にあるので興味ある方はぜひ。
一夜一冊:本日の本『Hear The Wind Sing』 と『1973 pinball』
今夜、共に過ごすのは村上春樹の『Hear The Wind Sing』 と『1973 pinball』の2冊。
『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』の講談社英語文庫版である。
それぞれのあらすじは以下のとおり。
一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。『風の歌を聴け』(講談社文庫)背表紙より
さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終り―デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。『1973年のピンボール』(講談社文庫)背表紙より
続編として『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』があり、一連のシリーズとなっている。
この初期2作品はシンプルな短編となっているが、『羊をめぐる冒険』からファンタジー色が加わり、それまでの「どこかにありそうな日常」から徐々に奇妙な世界へと足を踏み入れていくことになる。
村上春樹の長編も素晴らしいが、やはりこの初期4作が一番私は好きである。学生の頃に沢木耕太郎の『深夜特急』とともにボロボロになるまで読んだ作品である。
さて、『Hear The Wind Sing』 と『1973 pinball』であるが、これらは同じ講談社から出版された英語版である。
講談社版の特徴は単語や熟語の詳細な解説が巻末についていることである。
これは本当に便利で、私の英語の勉強に大変力になってくれた。
村上春樹の作品が好きであれば、ぜひとも紹介したい本なのであるが、残念ながら今は絶版となっており中古で3000円前後で取引されている。
私は高校生ぐらいの頃に運よく2冊とも定価で購入してた。しかし当時は英語でかっこいいと思って買っただけで、ずっと家の本棚のホコリをかぶっていた。
それが数十年後にハワイ移住に際して役に立つとは本当に思っていなかった。
この講談社英語文庫に関しては翻訳の版権の問題とか、当時村上氏がこれらの訳本の海外販売を許可していなかったとか色々言われているようだが、いずれにせよ英語勉強者にとっての良書が絶版となっているのが残念である。
それではハワイも夜が更けてきましたのでこのへんで。
みなさんよい休日を。