ALOHA ケン・ノブヨシです。
今日のオーダーはこちら。
- つまみ:ミーバーベキューのフライド・スクイッド(takeout)
- ビール:ゴールデン・ロードの「パイナップルコート 」
- 相伴本:『ダイヤモンドヘッドの虹』
それでは、ゆっくりとハワイアンタイムをおすごしください。
ミーバーベキューのフライド・スクイッド(takeout)
本日のおつまみは「ミーバーベキュー(ME-BAR-B-Q)」のフライドスクイッド。
ミーバーベキューはワイキキにあるコリアンランチプレートを提供しているお店。
ボリュームのあるプレートランチは観光客のみならずローカルにも大人気。
私はここの「フライドカラマリ」が大好きなので今回ご紹介します。
【ミーバーベキューについてはメインブログで詳細に紹介しています👇】
ゴールデン・ロード「パイナップルコート」
カラマリのフリットに合わせるのはGOLDEN ROAD(ゴールデン・ロード)の「Pineapple Cart(パイナップルコート)」。
- ABV(度数):4%
- IBU(苦味値):10
(数値はGOLDEN ROAD HPより)
ゴールデン・ロードはハワイのスーパーやABCストア(コンビニ)でよく見かけるので、ハワイのブリュワー産とずっと思っていたが、今回調べてみたらゴールデン・ロードはロサンジェルスのブリューワーとのことだった。
ハワイ産ではいけれどハワイでも人気のあるビールで、観光客もよく手に取るビールなので、当ブログではゴールデン・ロード産のビールも今後紹介していきたいと思う。
さて今回のパイナップルコートは、パイナップル、ストロベリー、ブラッドオレンジのフレーバーのビール。
このブリュワーは他にもフレーバービールを作っているが、酸味とさわやかな後味がフリットに合いそうなのでこちらをチョイスした。
実食タイム
それでは食材に感謝して。いただきます。
フリットを箸で持ち上げ口に運ぶ。噛んだ瞬間「ふわっ、さくっ」っとした食感が広がる。
そしてその後に訪れるイカの触感がたまらない。
私は最初は塩&胡椒で食べ、続いてケチャップ、そしてお店特製ソースをつけて楽しんでいる。
(ただし、ケチャップは妻曰く「合わない」そうだ。ケチャップ教の私のみの食べ方かもしれない。)
こちらのお店のフライドカラマリは小麦粉で揚げているフリットバージョン。ふわっとした食感が特徴だ。
ちなみにカリカリバージョンだと私はチャートハウスのフライドカラマリが大好きだ。
チャートハウスは古き良きアメリカという雰囲気を楽しめとてもおすすめ👇
ハワイのワイキキでオススメのハッピーアワーをご紹介。今回は「チャート・ハウス」に行ってきました!ハワイの食事は断然ハッピ…
カラマリに合わせたビール、「パイナップルコート」はさわやかな飲み心地でおいしい。
飲んだ後にパイナップルの香りが後に残りとても幸せな気分になる。
思った通りカラマリとの相性もバッチリでパイナップルのさわやかな風味がフリットによく合う。
ハワイは本当にパイナップルテイストのフレーバービールが美味しく飲める。気候にマッチしているのだろうか。
フレーバービールを敬遠している方もぜひ試してみてほしい。きっとハマるはず。
最後にこのビールの注意点を。
それはとても軽いビールなのでジュースのように飲めてしまうこと。
もしダースで購入したら、海上がりに、シャワーの後に、サンセットを見ながらラナイで…と次々と開けてしまう。
とてもじゃないが自制できないなので。我が家ではストックしないようにしている。
でもそれだけ美味しいビールでということだ。
一夜一冊:本日の本『ダイヤモンドヘッドの虹』
この本は1989年から翌年まで「週刊文春」で連載されたハワイを舞台にしたミステリー小説である。作者は『Wの悲劇』などで知られる夏樹静子さん。
文庫本の裏表紙のあらすじ紹介は以下の通り。
ハワイ・ホノルルのダイアモンドヘッドの教会を買収した日本の不動産会社社長が教会の玄関に吊るされ、死体で発見された。近くの別荘に住む日本人女性が水死、日本からの不動産投資ツアーの一行も事件に巻き込まれる。オアフ島、カウアイ島、ハワイ島を舞台に、サスペンスに富んだ長篇社会派ミステリー。(裏表紙より引用)
ハワイを舞台にしたミステリーは大変めずらしい。なので興味本位で読んでみることにした。
正直に言うと作者の夏樹静子さんが大変有名な作家だということを失念していて、失礼ながら全く期待せずに読み始めた。
しかし読み進めるうちにハワイの不動産事情が詳細に書かれていて大変おもしろい。以下、ネタバレ無しで内容に触れていきたい。
日本人投資家による不動産購入や投資が盛んにおこなわれていた時代を背景に、リゾート開発目的にハワイ島の土地の強引な買収をすすめる不動産会社と不動産購入ツアーを軸に話は進む。
短大卒、銀行入社後8年目の28歳になる菜保子は基本給に給料22万に残業手当月2万。そこから諸々引かれて手取り17万。その半分を家計(独身、母親と弟と同居)に入れてきた。
奈保子はそのような生活中で貯めた700万を自己資金にし、ワイキキのホテルコンドを購入したいとハワイ不動産購入セミナーに参加する。
セミナーのセールスマンに相談する菜保子。以下2人のやり取り(発言はセールスマン、奈保子の順)
「すると、自己資金700万円で、ワイキキのホテル・コンドを入手したい、という希望ですね。」
「ええ、でもそれでちゃんとペイするものかどうか・・・」
「じゃあ仮に、10万ドルのコンドを想定してみますか。1ドル140円として、1400万ですね。」
「これだと、おっしゃる通り、半分が自己資金、あと半分は現担で現地の銀行ローンを組むことになります。」
「1400万で買えますか、ワイキキで?」
「アラワイ運河沿いなら、手ごろな物件がありますよ。」
(本書57ページより引用)
このように説明され、ハワイの物件内覧ツアーに参加する奈保子。現地でいくつかコンドを内覧する。
(ちなみにハワイの物件に詳しい人なら「あーここはアイランド・コロニーだな。」とか「ここはリリウオカラニ・ガーデンだろう。」とかモデルになった物件を想像しながら読めるので楽しさがより増すと思う。)
作者の夏樹静子さんは緻密な下調べに定評があるが、この小説でもハワイの土地・不動産事情だけでなく、ハワイの歴史・習慣やハワイ島やカウアイ島の景観などハワイ好きにはたまらない情報が随所にちりばめられいる。
ミステリーとしては2時間サスペンスドラマ的な展開だが、それよりも当時の不動産、特にワイキキのコンドミニアム事情が書かれていた点は大変面白く、ハワイ好きなら読み入ってしまうこと間違いない。私も一気に読んでしまった。
この本を読んだ後、ハワイの土地開発について考えさせられた。
現在のワイキキ物件の賃料に辟易している私とすれば、「この時代に買っておけばずいぶん安かったんだな…」と悔しく思う反面、1950年代から始まる土地買収と大規模開発はハワイの大事なものを奪ってしまったんだなぁと思い知らされた。
ハワイ好きの方にはおすすめの一冊であるが、ただ残念ながら入手困難なようである。本稿執筆時点でAmazon、楽天、ヤフーいづれも中古しか取り扱いがない。早めの入手をオススメしたい。
では夜も更けてきました。また次回のつまみでお会いしましょう。
(※今回は本紹介が長くなったため「ハワイコラム」はお休みにします。)