ALOHA ケン・ノブヨシです。
今日のオーダーはこちら。
- つまみ:キムチバーガー(takeaut)
- ビール:コナブリューイング「ファイアーロック」
- コラム:ハレクラニベーカリー
- 相伴本:『大日本天狗党絵詞』
それでは、ゆっくりとハワイアンタイムをおすごしください。
キムチバーガー(takeaut)
以前、当ブログではダイヤモンドヘッドマーケット&グリルのチャーシューポークを紹介した。
ALOHA ケン・ノブヨシです。 今日のオーダーはこちら。 つまみ:ダイヤモンドヘッドグリルのチャーシューポーク ビール:コナブリューイング「コナ・ライト」 コラム:ふむふむぬくぬくあぷああ・・・? 相[…]
今回は同店のもう一つのお気に入りであるキムチバーガーを紹介したい。
いかがであろう?このハンドメイド感あふれた姿。バンズしわしわ(笑)。
私はこの「ローカルバーガー」という雰囲気ががたまらなく好きだ。

絶対おすすめのプレートランチ「ダイヤモンドヘッドマーケット&グリル」
ワイキキ近くのローカルからも愛される、お手頃で美味しいプレートランチのお店「ダイアモンドヘッド マーケット & グリル」…
コナブリューイング「ファイアーロック」
キムチバーガーに合わせるビールはコナブリューイングカンパニーの「ファイアーロック」をチョイス。
- スタイル:アメリカン・ペールエール
- ABV(度数):ABV5.8%
- IBU(苦味値):35
(数値はKONA BREWING HPより)
苦味が強いのが特徴のアメリカン・ペールエールだが、こちらのファイアーロックは柑橘系の香りと甘みも加わっており、口当たりが飲みやすくなっている。
ハワイアンスタイルという触れ込み通り、濃厚というよりは爽やかに苦味が広がる口当たりが特徴だ。
素敵な時間
それでは食材に感謝しつつ、いただきます。
香ばしい香りに我慢がもう限界。早速キムチバーガーを欲望のままにかぶりつく。
ウマい。ウマすぎる。ジューシーではないがスモーキーなパテは香りがよく、歯ごたえもしっかりしている。そこにキムチの辛みとシャキッとした食感が加わる。甘めのバンズがアクセントとなり最高のハーモニーだ。
つまみには十分すぎるほどのボリュームがあるので、ちびちびというよりガツガツ食べてビールで流し込むというスタイルになるだろう。
口触りがなめらかなファイアーロックをグッと流し込めば、柑橘系の爽やかな苦味が一気に広がる。
バーガーのバンズの甘みもより引き立てられ、肉やキムチに集中しがちな頭に「バンズもおいしいんだよ」と司令を与えてくれているようだ。お陰でバーガーすべての部位を堪能できる。
この組み合わせは実に正解で、今日も十分に楽しむことができた。
【ハワイコラム】ハレクラニベーカリー
~ここからは、ハワイにまつわるコラムになります~
ハワイに移住して1年が経ったころ、こんなブログをメインブログでアップしていた。
読んでみると不満な点として「ハワイで美味しいパンとケーキに出会ってない」と書いてあった。
この頃はやっと生活に慣れてきた段階で全然お店の情報も知らなかったからであって、今ではホヌベーカリーやカメハメハベーカリーなどロコにも愛される美味しいローカルのパン屋さんを知っている。
とはいえ、ローカルのおいしいパン屋さんはローカルエリアに多い。ワイキキに住む私は車で20分~30分ほどかけて買い出しに行かなくてはならない。
さらに欲を言えば、ローカルの安くてボリュームのあるパンもいいのだが、たまにはヨーロッパ風の洗練されたパンが食べたいときもある。。。
そう思いながら2年過ぎた頃、とうとう待ち望んでいた素敵なベーカリーがワイキキにオープンした。ハレクラニベーカリーである。
開店2か月前にお試し期間としてポップアップ店が出店していたのだが、それにも押し掛けた」ほど感動したものだ。
ハワイきってのラグジュアリーホテル「ハレクラニ」。その名を冠する「ハレクラウ二・ベーカリー&レストラン」がオープンに向け…

そして満を持してオープンしたハレクラニベーカリー。妻とケーキを食べに行ってこれまた感動したものだ。
ハレクラニ初のベーカリー「ハレクラニベーカリー&カフェ」がグランドオープン!ハワイを代表するホテルのベーカリーはいかに?…
店内に並べられたペストリーに心を躍らせつつ、ハレクラニ名物「ココナッツケーキ」まで売っているのに感動し、思わずその場で食べて帰った。あの感動はいまでも覚えている。
その後しばらくは週末の朝をハレクラニベーカリーのペストリーで迎えるという、夢のような生活をしていたのだが。。。
2週間もしたら、ホヌベーカリーの「でっかくてあまいパン」が無性に恋しくなった。
そこで私は気づいた。ハワイのこの気候と生活様式には、やっぱりローカルパンが合うのだということを。
ハレクラニのベーカリーやスウィーツはそりゃ洗練されて美味しいに違いないが。でもハワイの毎日の卓上にあがるのは、ハワイのローカルパンなんだなぁと身をもって感じた。
「おいしいパン屋がない」と嘆いていた頃から3年。やっとハワイのパン事情について少し解った気がする。
「知らなかったことを知る」。それが感動というものだし、これからも色々知らないことに気づいて学んでいくんだと思うとちょっと嬉しくなった。
一夜一冊:本日の本『大日本天狗党絵詞』
今夜、共に過ごすのは黒田硫黄の『大日本天狗党絵詞』。
1994年~97年に『月刊アフタヌーン』で連載された漫画である(全4巻/新装版全3巻)。
現代日本で零落した天狗たちが、天狗の国を再び建国しようと目論む話である。
ざっとあらすじを紹介しよう。
主人公シノブは小学校入学式の時に天狗にさらわれる。この連れ去った天狗を師匠とし、天狗として活躍…とはならず、15年間師匠とともに残飯を探すホームレス同様の生活をする見習い天狗である。
そう、現代日本では天狗は落ちぶれた存在としてひっそり生活をしているのだ。
しかしある時、偶然シノブがもう一人の自分「しのぶ」を発見する。そのもう一人は自分に成り代わりシノブの生家で普通の生活しているではないか。
シノブはもう一人の自分を調べるうちに様々な人間・天狗の思惑に翻弄されることになる。
天狗の権威復権を目指す師匠、天狗を祓う「邪眼」を持つ高間教授、天狗を引き付ける力を持つ少女幸南、その幸南に惚れて連れ去ろうとする若き天狗比良井、伝説の天狗Z氏…。
様々な人間と天狗の思惑が入り乱れる中、天狗たちは権威復権を目指し「大日本天狗党」を結成し、天狗の国建国をめざすのだが…。
以上があらすじである。
作風は独特な黒と白の描写で奇妙なタッチの絵である。それもそのはず、この作品はすべて筆で書かれている。
それゆえ奇妙なタッチの絵となっているのだが、それに加え天狗の目線、つまり上下左右360度からのあらゆる視点から描写されたているのだ。
そのコマ割りが素晴らしく、一コマ一コマが芸術の域に達しており、まさに『絵詞』を冠するにふさわしい作品であると私は思う。
ちなみに筆で描かれた作品と言えば岡野玲子の『妖魅変成夜話』も挙げられる。こちらも愛読書なのでいつか紹介したいと思う。
私は連載時からのこの『大日本天狗党絵詞』の大ファンで、コミックは合計数百回は読み返している。今読んでも作品の冒頭、初めて主人公シノブが師匠と出会うシーンには鳥肌が立つ。
少年期~青年期の多感な時期をこの漫画とともに成長したといっても過言ではない。
それゆえなのか、私の卒業論文は「天狗の研究」だった。ちなみにこの卒業論文は学部の最優秀論文候補になった(最終結果は惜しくも次点だった)。
この『大日本天狗党絵詞』は日本を代表する漫画であると思うし、ぜひ世界中の人に読んでもらいたいのだが、なんと私が持っていた初期コミック全4巻は絶版していた。信じられない!(その後新装版が全3巻で発売されたので、安堵している。)
新装版の販売により手に入れることができるので、ぜひ手に取っていただければ一人のファンとして大変嬉しい。
それでは今回はこのあたりで。
良い休日を。