ALOHA ケン・ノブヨシです。
今日のオーダーはこちら。
- つまみ:クアロアランチの牡蠣(takeout)
- ビール:ラニカイ・ブリューイングの「Route70 Saison 」
- エッセイ:クリスマスカードと年賀状
- 相伴本:『ホクレア 星が教えてくれる道』
それでは、ゆっくりとハワイアンタイムをおすごしください。
クアロアランチの生牡蠣(takeout)
オアフ島で生牡蠣の養殖をしているらしい。最初その話を聞いた時は耳を疑った。しかし、こうして目の前に現物がある。
なかなかどうして立派で美味しそうな牡蠣ではないか。
この牡蠣はオアフ島の北東にあるクアロアランチで養殖されたものなのだ。
「ジュラシック・パークのロケ地として有名なクアロアランチは、ロケ地ツアー、乗馬、バギー、ジャングルツアーなど多彩なアクティビティーが楽しめる観光スポットだ。
クアロアランチは近年、牡蠣の養殖をしており販売もしている。1ダース15ドル。安い。今回は2ダース購入してきた。
早速生牡蠣を開けてみる。
実は私は生牡蠣を開けるのが得意。私の持つ数少ないスキルのひとつである。
牡蠣は小ぶりだが鮮度抜群。とてもおいしそうだ。
ラニカイ・ブリューイング・カンパニー「Route70 Saison 」
生牡蠣に合わせるのはラニカイ・ブリューイング・カンパニーの「Route70 Saison (ルート70 セゾン)」をチョイス。
- スタイル:hard seltzer
- ABV(度数):ABV7%
- IBU(苦味値):28
ラニカイ・ブリューイング・カンパニーはカイルアにある醸造所で100%オーガニック製法のクラフトビールを提供している。
「Route70 Saison (ルート70 セゾン)」はハイビスカスとオヒアレフアの蜂蜜にクローブやペッパーが配合されたビール。
以前から飲みたいと思っていてカイルアに行ったときに購入してきた。1本10.99ドル。
生牡蠣を食べる
それでは食材に感謝して。いただきます。
レモンを絞って一気に一口でいただく。ウマイッ!臭みはまったくなく、小ぶりで身がよく締まっている。とても食べやすくい牡蠣だ。
これは我慢できない。残りの牡蠣もどんどん開けていこう。
オーブン焼きも作ってみる。こちらは自家製のポン酢で。
うーむ。おいしい。まさかハワイで牡蠣パーティーを自宅でできると思わなかった。このクオリティで1ダース15ドルは安い。これなら月イチで買いに行きたいくらいだ。
今回のビール「Route70 Saison (ルート70 セゾン)」も飲んでみる。赤い色がとてもきれいなビールだ。苦味は少くスッキリしていて飲みやすい。
ほのかにハイビスカスの香りがする。蜂蜜のコクがよくマッチしている。クローブやペッパーのスパイスもアクセントを加えてくれている。これは大変おいしいビールだ。
牡蠣が数個余ったので、翌日妻が牡蠣グラタンを作ってくれた。程よい塩味がして最高においしかった。
ちなみに生牡蠣は「アタル」のが怖いが、幸い家族全員お腹を壊すことはなかった。鮮度が良いのでその心配はなさそうだ。またぜひ買いに行きたい。
【ハワイエッセイ】クリスマスカードと年賀状
クリスマスが近づいてくると、しなければならないことがある。それはクリスマスカードの作成だ。
ハワイに移住したとき「これで年賀状も出さなくてすむ」とほくそ笑んだものだが、こちらの習慣にクリスマスカードなるものが存在すると知り驚愕した。
とはいえ郷に入れば郷に従えだ。ハワイらしさを出すために家族全員で特売品の99セントのサンタ帽をかぶり、全員でシャカをするという大変の頭の悪いクリスマスカードを作成した。
さてこのクリスマスカード、年賀状頂いている人に全員出すべきなのだろうか?
せっかく「海外在住だから年賀状を出せないけどゴメン」という大義名分があるのだ。
ここは思い切って米国内の友人と日本の親族だけに発送しよう。そしたら3年もすれば、頂く年賀状もめっきり減るだろう。
しかしそれから3年経った今年、実家の母がまとめてハワイに送ってくれた年賀状の束を見て驚愕した。
全然減ってない。
なぜだ?3年間こちらから年賀状は出していないのに。この事態を妻と検証してみた。
- 年賀状は「自分は元気です。来年もよろしく」という出し手が主体。
- 毎年同じ住所録で印刷しているので、喪中以外そのまま作成する。
- 送るか迷ったら「とりあえずだしておこうか」という心理。
こんな理由ではないだろうか。しかし理由はどうあれ、さすがに3年間こちらが送っていないにも関わらず、送り続けてくれる方々がこんなにもいるとは。
一つ一つの年賀状から「縁は続いていますよ」という気持ちが伝わってきて、これまで慣習だからと当たり前のように見ていた年賀状がとても大切なものに見えてきたのだ。
それに対してSNS上で「あけおめ、ことよろ。」と一言アップしていただけの私。誰か過去の私を殴ってほしい。
なので「今年から年賀状を頂いた皆さんにもクリスマスカードを送ろう」と思い直した。
だがしかし、我が家のカードは今年も家族でサンタ帽(99セント)をかぶり、笑顔でシャカをしている写真。
3年間音沙汰がなかったのに、いきなり頭の悪そうなカードが送りつけられてきたらどうであろう…。
ドン引きされるか、もしくは心配されるのではないだろうか?
なので、クリスマスカードの送付先は現状のままにして、SNSの年始あいさつを充実させることにした。
長々と過去3年間の不義理を詫びた上で、あらためて「あけおめ、ことよろ。」と送るのだ。そうすれば「あぁ、こういう奴だったな」ときっとわかってくれるだろう。
最近では「SNSで送る年賀状」や「SNSでで送るクリスマスカード」があるそうだ。娘の世代にはそれが主流になるのであろうか。私が最後の手紙世代のような気がしてならない。
一夜一冊:本日の本『ホクレア 星が教えてくれる道』
ハワイに移住する数か月前にディズニー映画「 モアナと伝説の海」が公開されたので、娘と二人で新宿のバルト9に見に行った。
カヌーで大海原を疾走するシーンに心に打たれ、思わず「こんなふうに航海に出られたらなぁ。」と感動してしまった。
とはいえ、船とは縁のない人生を送ってきたので、現実的に航海にでることなどできまい。そう諦めていた時に出会ったのが『ホクレア 星が教えてくれる道』だった。
海洋写真家でもある内野加奈子さんがハワイの古代式カヌー「ホクレア」にクルーとして乗り込み、ハワイ~日本の13000キロの5か月にわたる航海を記録したフォトドキュメントである。
釘を一切使わない伝統的技法で手作りされた2艘のカヌーで、地図やコンパスを一切使わず風や星をよむ伝統的航海術のみで日本を目指すのだ。
人が持ちうる五感+αをフルをすべて研ぎ澄まし、月・星・風・海流をよむ。
圧倒的な自然の力に冷静に対応していくクルーの姿は頼もしく、かつて海を渡った先人たちを想像することができる。
私は本書を読みながら太平洋の地図を取り出し、模型を海図に置いて読み進めた。
1ページ1ページをこんなに大切に読み進めた本は久しぶりであった。
読み終えるたときに魂がキラキラと輝く、そんな本であった。本当にお勧めの本。ぜひ手にとってほしい。