ALOHA ケン・ノブヨシです。
今日のオーダーはこちら。
- つまみ:スパムむすび(cooking)
- ビール:マウイ・ブリューイング・カンパニーの「パイナップルマナ」
- エッセイ:スパムむすびが大好きだ
- 本紹介:『宇喜多の捨て嫁』『宇喜多の楽土』
それでは、ゆっくりとハワイアンタイムをおすごしください。
スパムむすび(cooking)
今回のビールのつまみはスパムむすび。スパム缶を使用します。
ウィキペディアによると1937年に誕生したスパムは、アメリカ軍のレーション(携帯食)に採用されたことで世界的に広まったそうだ。
また、スパムの消費が最も多い地域はハワイ州とグアムで「スパムむすび」は日系アメリカ人のBarbara Funamuraによって考案されたそうだ。
そのスパムむすびがこちら👇
我が家ではスパムを薄切りにして焼き、ハワイアン調味料「フリフリソース」で味付け。フリフリソースが無い時は、醤油・砂糖・みりんで照り焼き風に味付けしています。
スパムの厚み、ご飯の量はお好みで。スパム缶1缶と米3合でだいたい9個くらい作ることができます。
アレンジとしては卵焼きを挟んだり、しそや練り梅をつけたりするとおいしい。
マウイ・ブリューイング・カンパニー「Pineapple Mana」
スパムむすびに合わせるビールは、マウイ・ブリューイング・カンパニーの「 Pineapple Mana (パイナップルマナ)」をチョイス。
- スタイル:ウィートエール
- ABV(度数):5.5%
- IBU(苦味値):18
((数値はMAUI BREWING HPより)
マウイのブリュワリー、マウイ・ブリューイング・カンパニーの定番商品で、ハワイ産の新鮮なゴールドパイナップルを使用したウィートエール。
ちなみにウィートエールとは小麦を使用したビールのこと。大麦よりタンパク質が多いので、まろやかな口あたりになると言われています。
このマウイ・ブリューイング・カンパニーには直営レストランがあり、ビールの飲み比べしながら美味しい料理を楽しめる私の大好きなお店です👇
マウイ・ブリューイング・カンパニーではマウイ産のビールが楽しめます!たくさんの地ビールがあって迷っちゃいますが、ABV・…
スパムむすびを食べる
それでは食材に感謝して。いただきます。
スパムむすびをを豪快にパクっと頬張る。
うん、うまい!塩気の強いスパムとタレの染み込んだコメ、たまらん。
「フリフリソース」の甘みとスパムの塩気が合わさって、食欲が否応にも掻き立てられる!
ちなみに私はスパムを食べる時、お寿司のように180度回転させ、ネタ(スパム)が舌側にくるようにして食べるのが好きだ。そのほうがよりスパムの触感と味を十分に楽しめるから。
半分食べたところでビール「パイナップルマナ」を飲む。
こちらもおいしい!パイナップルのフルーティーな甘味と酸味がとても爽やか。
苦味が少ないので非常に飲みやすくごくごくいけて、ボリュームのあるスパムととても合う!
もし「最もハワイらしい組み合わせ大賞」なるものがあれば、この組み合わせが選ばれるのではないだろうか。
でも待てよ「コナブリューイングのロングボード」との組み合わせもいいな。
など考えつつ、2つめのスパム&2缶めのパイナップルマナに手が伸びてしまう。。。
ちなみになんとスパム缶は通常の「クラシック」を始め、ベーコン、ガーリック、テリヤキなど10種類以上ある!
今回は「クラシック」を使用しましたが、さらにフリフリソースで味をつけてすると実はかなりしょっぱい。
なので我が家では「25%LESS SODIUM(25%減塩)」を使用しています。
こちらのほうが、自分で味の調整がしやすいのでおすすめです!
【ハワイエッセイ】スパムむすびが大好きだ
ハワイに来てからというものスパムには大変お世話になっている。
フライパンでササッと焼けば、ご飯によし、パンによし、麺にもよし、サラダによしと簡単便利な食材。優秀。
もはや我が家では生活に欠かせない食材だ。
日本でいた頃はスパムの人形が「好きにして好きにして〜」と歌い踊っていたCMが流れていたので、その存在は知っていた(気になる方は「スパム CM」でヒットします)。
でも「スパムむすび」を初めて知ったのは、私がハワイでの住居を決めるために10日間、単身ハワイに乗り込んだときだった。
滞在中の10日間、ほぼ次のメニューで過ごしていた。
朝食→バナナ、ヨーグルト、コーヒー
昼食→スパムむすび×2(たまにプレートランチ)
夕食→スパムむすび×2、サラダ、ビール
という食生活だ。毎日基本的に3食「部屋食」で過ごしていた。
別に懐事情が厳しいというわけではなく、妻と娘がまだ日本でいたので、自分だけあまりはしゃいではいけないと自制していたのだ。
それに来月には家族で移住するわけだから、家族揃ってから食べに行けばいいやと思っていたのである。
けっこういいヤツである。
しかしそんな私の優しい心も知らず、妻に電話すると「毎朝ヨーグルトにバナナとか意識高い系か?ウケる〜。 」と揶揄される始末である。
まぁ、そういうことで滞在中は毎日4個ずつ、10日間で合計40個のスパムむすびを消費したのである。
主な購入先であったABCストアは私に感謝しなければいけないと思う。
その体験以降、スパムの魅力にすっかりハマった私であったが、移住後に「スパムジャム」なるイベントがカラカウア通りで開催されると聞き、私は家族をつれ嬉々として向かった。
テントが並び様々な創作スパム料理が並んでいて、「さすがスパムのためのイベントだ!」と感動していた。
だがしかし。それにもかかわらずである。
結局スパムむすびを2個買ってしまった・・・。
食に保守的な私ではない。むしろ知らないメニューに積極的に挑戦するほうだ。
色々な創作スパム料理があるにもかかわらず、スパムむすびをチョイス。
なぜなのか???
理由を考えてみたのだが、そういえば思い当たるフシがある。
私は東京の下北沢が馴染みの街なのだが、その下北には「ニックンロール」という名物がある。
私はそのニックンロールが大好きだった。学生時代の青春の味といっていい。
それは「肉巻きおにぎり」であってスパムではないのだが、きっと私は肉のおにぎりが好物なんだろうと気づいた。
【写真:ニックンロールHPより引用】
下北沢でニックンロールを頬張っていた学生時代には、まさかハワイに移住するなどとは思ってもいなかった。
一時帰国したら久しぶりにニックンロールを食べに行こう。そして行きつけの「広島焼き HIROKI 下北沢店」にも寄るのだ。
そしてそこで店員さんに「お好み焼きにもスパムって合うんですよ。」って提案しようと思っている。
一夜一冊:『宇喜多の捨て嫁』『宇喜多の楽土』
初めて『宇喜多の捨て嫁』を読んだ時、私は衝撃を受けた。
私は中学生の頃から時代小説が好きで、とりわけ戦国時代の作品は殆ど全てと言っていいほど読んできたが、これほどゾクゾクした小説は初めてだった。
しかもこの作品、著者の木下昌輝のデビュー作。私は2012年にこの作品が「第92回オール讀物新人賞」を受賞したときに読んだのだが、その時の衝撃は今でも忘れられない。2015年には直木賞候補にもなり、第2回高校生直木賞を受賞した。
本書は月刊誌に掲載された短編2篇+書き下ろしの短編4編から成り、主人公は梟雄、宇喜多直家。
裏切り・謀殺を繰り返したとされる暗黒面の強い直家だけあって、作風も極めて憂鬱で暗い。
各章ごとに違う年代・登場人物を通して、いかにして直家が冷酷非道な怪物(肉体的にも)になったのかを描く作者の展開はみごとで、読みだしたら手が止まらない。
ちなみに2015年に高校生が選ぶ「高校生直木賞」を受賞したときには「若い世代にもこの作品が支持された!」と我が事のように喜んだ。
👉高校生直木賞 第2回結果発表! 選ばれたのは木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』
続編の『宇喜多の楽土』は父・直家の跡を継いだ宇喜多秀家が主人公。前作のダークな雰囲気はないが、関ヶ原の戦いという大舞台に至る秀家の思い、そして決断を巧みに描いた、これまた読ませる作品である。
私は2冊とも数回読んでいて、特に『宇喜多の捨て嫁』は10回以上は読んでいるのではないだろうか。
それだけ私の身を震わせ、時間を忘れさせる作品であり、いまもそうあり続けている。
では今回はこのあたりで。
みなさん良い週末を。マハロ!